熊に遭遇したらどうする?動かないのか後ずさりか対処法を解説!
熊に遭遇したらどうする?動かないのか後ずさりか対処法を解説します。
近年、ソロキャンプとか、グルキャンとかいう言葉を聞かない日はないくらい、といってもいいくらい、キャンプが流行っていますよね!
私もアウトドア大好きなので、これからの季節は友人や家族とのキャンプを楽しみたいとわくわくしています。
でも、最近ニュースでよく熊の出没ニュースをみるので、ちょっと恐怖に感じています。
熊は、、、やっぱり怖いですよね。
熊は日本各地に生息しているのですが、もちろん通常は山奥に住んでいるので、私たち人間が住んでいるところに出てくるのはそんなに頻繁ではなかったと思います。
ところが最近は、人里どころか、住宅街の方まで熊が出没というニュースを聞きます。
散歩中に遭遇したとか、庭作業している時に遭遇したというニュースを聞きます。
熊が出没するニュースの時期も、もっと寒くなってからだったのに、今年はその時期が早くなっているような気がします。
そして今年は暑すぎる夏、異常気象ということもあって、山の中で食べ物の調達が難しくなっているので、熊が人間の活動するところに降りてきているようです。
キャンプをしにに行ったから、山歩きをしたから、と言って熊に必ず出会うわけではありませんが、昔から「備えあれば憂いなし」というではありませんか!
これから一度でも山や森を訪れる計画がある方、あるいはこれからアウトドアを始める方は、ぜひ対処法を頭に入れて、万が一熊に遭遇した時に慌てないようにしましょう!
熊に遭遇したらどうする?
もし万が一、熊に遭遇したらどうすればよいのでしょうか?冷静に対処するための基本知識を知っておくことが大切です。
正しい初動をとることで、事態の悪化を防ぐことできます。
熊を目の前にした際の推奨される行動の流れは3つ!
・動かない
・話しかける
・後ずさる
それぞれ解説します。
動かない
まずは、急に動いてしまうと、熊を驚かせてしまうので、まず急な動きをせずに静止、動きを止めましょう。
騒がずに、深呼吸して自分自身を落ち着かせることが大事です。
話しかける
その次にとる行動は、熊に積極的に話しかけることです。
よく外国映画で見かけるのですが、見たことありませんか?
熊に向かって落ち着いたトーンで話しかけて、自分の存在を明確に知らせるのです。
人間の声は熊に取って他の動物の声とは異なるので、自分が人間である、ということを伝えるという意味も含まれます。
後ずさる
熊が自分を敵と思わないように、感じさせないように、ゆっくりと後退します。
この時に背中を向けて逃げることはNGです。
熊に背中を見せて逃げるという行動は、熊の追跡本能を引き起こすのです。
後ろを確認しながら、つまずかないように注意して、ゆっくりでいいので距離を取っていきます。
辛抱強く少しずつ身体を後退させつつ、熊が注意をそらしたり、興味を失い始めたら静かに急いでその場を離れましょう。
熊と遭遇してしまったら、驚きや恐怖を感じることは当たり前のことです。
でも、冷静になって初動を心掛けることで、安全に事態を乗り越えることができます。
遭遇のリスクがある場所では、事前に情報を収集し、常に状況を確認しながら行動することが重要です。
熊からの攻撃を避けるための策
熊との遭遇が攻撃的なことに進展するということは、ほんとに稀ではありますが、もしそうなった場合、適切な対応が命を救う鍵となります。
熊からの攻撃を最小限にするためのポイントは3つ!しっかり読んでおきましょう!
立体的に大きく見せる
熊は大きなものに対して脅威を感じるので、自分自身をできるだけ大きく見せましょう!
手を挙げて姿勢を伸ばして、少し背伸びをするのも有効です。
ジャケットや荷物を頭の上にあげるようにして体の大きさを強調しましょう!
熊スプレーの活用
熊スプレーとは熊を撃退する効果があるスプレーのこと。
熊が近づいてきたときに、風向きに注意をして熊の目や鼻をめがけてスプレーします。
使う時には風の向きを確認することが重要です。
間違って、自分や、自分の中にスプレーがかかってしまうと、逆効果になってしまします。
万が一攻撃されたときの身の守り方
もしも!万が一熊に襲われてしまったら、まずは上半身を丸めてうつぶせになりましょう!
手で頭を覆って、肘で顔を保護します。
足は広げてバランスをとって、熊に転がされないようにしましょう。
この時に足の膝を曲げて丸まってしまうと、熊に転がされてお腹の方もけがをしてしまいます。
特に頭や首を保護するようにして、熊が去っていくまでその姿勢を保って動かないようにしましょう。
熊と遭遇したときの緊急対応は冷静な判断と迅速な行動が必要です。
前もってこういった知識を身につけて、状況に応じた対応ができるように心掛けることが大切です。
そして可能な限り、熊の生息地では単独行動はやめて、複数人での行動を心掛けることも重要な予防策となります。
安全確保と次回への備え
もしも遭遇した場合はその後、どのような対応をしたらよいでしょうか。
他のハイカーやキャンプ場の管理者に情報提供
まずは、他の人達への情報提供でしょう。
熊との遭遇情報というのは、キャンパーやキャンプ場の管理者にとって価値のある情報です。
遭遇した場所や日時などの情報や、熊の大きさや行動を具体的に共有することで、今後の安全対策に役立つでしょう。
特定の地域で熊の目的情報が増えた場合は、一時的に立ち入り禁止や注意喚起をすることもできます。
経験をもとに次回の予防策の見直し
熊と遭遇した場合は次回以降のキャンプの参考にするための貴重な経験になります。
遭遇した状況やその時の対応、そして自分が感じたことを振りかえって、今後のキャンプ活動での予防策、対応策を再度考えることが大切です。
例えば、ベルの取り付け位置はどうだったか、ベルの音の大きさは?ということや、食べ物の保管方法で改善できるとこはないか、と言ったところです。
そしてそれを実践することで再度の遭遇リスクが下がってくることでしょう。
万が一遭遇してしまったら、その場を乗り越えるだけではなくて、その後の安全確保や遭遇リスクを下げるものに繋げましょう。
そのためには冷静に状況を分析してその経験をほかの人に共有していくとよいでしょう。
知っておきたい熊の基本情報
日本には2種類の熊が生息しているというのをご存じでしょうか?
ヒグマとツキノワグマです。
通常熊たちは、山や森などの自然環境での生活をしていて、その生態や分布、行動パターンを理解しておくことが、遭遇しにくく、もし遭遇してもリスクを減らすことができます。
ヒグマ
ヒグマは主に北海道に生息していて、体が大きく力強い熊です。
昔は北海道のお土産に、ヒグマが鮭を加えている木彫りの置物があったのですが、その熊の顔がすごく険しく、子どものころその木彫りの熊を見て、「熊ってこわいんだな~」と思ったのを今でも覚えています。
春から秋にかけての食事をもとに、冬の間は冬眠する習性があります。
ヒグマは魚や草食を中心に様々な食物を食べる雑食動物ですが、人間との接触は基本的に好まない生態を持っています。
ツキノワグマ
ツキノワグマはヒグマよりも一回り小さい熊、というイメージです。
本州、四国に分布しているこの熊は、主に草食を中心に生活しています。
木登りが得意で、テレビ番組やニュースでも樹上で休息する姿が目撃されていますね。
熊の生態
熊たちは、本来人間を避ける傾向がありますが、その生息地が私たち人間のレクリエーションエリアと重なることがあるので、遭遇のリスクは完全には避けられません。
特に、熊が食糧を求めて活動的となる春から秋には注意が必要です。
また、子供を連れた熊母親は特に警戒心が強く、近づくことは極力避けるようにしましょう。
因みに、九州地方に熊がいないのは、その昔熊が好むような樹木が無かったからと言われています。
九州の森林は54%と広域にわたっていますが、人工林が多いので植えられているのがヒノキやスギということで、熊のえさになるものが今でもないのです。
熊の生態を理解することで、彼らの行動パターンや反応を予測して、万が一遭遇した時のリスクを減らすことができます。
キャンプなどに出かけるときは、まずその地域の最新情報やガイドラインを確認することも大事ですね。
熊と遭遇を最小限に抑える方法
まずは遭遇しないように、予防策を取りましょう。
最近では住宅街に突如現れたりしているので、この予防策も状況や場所によって活用できることとできないことがありますが、基本的なポイントを抑えておきましょう。
歩きながら声を出す
熊は突然の驚きを好まないので、人間の存在を事前に知らせることが大切です。
山歩きをするときは「ヤーヤー」とか「おーいおーい」などの声を出しながら歩くといいといわれています。
キャンプをする人は準備の時に、黙々と作業している人が多いですが、作業中も声を出しながらやっていると、熊の方からよってきません。
特にソロキャンプをする人は気を付けたい所ですね。
クマよけのベルの活用
よく「鈴をつけたらいい」とか言われていますよね。
それも人間の存在を前もって知らせるためです。
ベル(鈴)であれば、人間が動く振動で鳴るので、熊に人の存在を知らせてくれます。
バックパックやウエストポーチ、ベルト、などに付けて音が響くようにするのがポイントです。
キャンプの時の食材管理
野生の動物は食べ物の臭いにとっても敏感。
熊ももちろんそうです。
住宅街に降りてくる熊の対策に関しても、環境庁が異例のアナウンスをしました。
その環境庁からのアナウンスは、「熊が好きそうなリンゴや柿などの販売用の食物の管理に注意を払ってください」というものでした。
そのくらい熊は食べ物の臭いを嗅ぎつけて人里にやってくるのです。
キャンプの時は食材や調理器具などの管理を適切にすることが非常に重要になってきます。
使用後の調理器具はすぐに洗って、食材やゴミは密閉した容器やボックスに保管しましょう。
もちろん、食べ物の残り香がついたゴミ袋も同じようにしっかりと密閉します。
食事の場所と寝る場所をなるべく離して設定して、熊がテント周辺に近寄るリスクを減らしましょう!
熊に遭遇したらどうするのまとめ
熊に遭遇したらどうする?動かないのか後ずさりか対処法を解説!
今回は、万が一熊に遭遇したらどうしたらいいかを3つのポイント
・動かない
・話しかける
・後ずさる
に絞って紹介しました。
もちろん遭遇しないに越したことはないので、なるべく遭遇しないように、熊と遭遇を最小限に抑える方法も紹介しています。
大きな声で話しながら歩くや、熊ベルを鳴らしながら歩くなどいろいろな方法があるので、知識として持っておくことは重要です。
大切なのは、無用なトラブルや危険を避けるための予防策をしっかりと取り入れ、万が一の状況に備えることと、万が一があった時はその経験をもとに、次回以降の安全対策を見直すことです。
自然のエネルギーを享受する私たちと、熊たち自然界の動物との共存は、お互いの生態系を尊重しながら、知識と経験を活かして実現するものです。
私たち一人一人が適切な行動をとって、自然との調和を保ちつつ、安全にアウトドアライフを楽しみましょう。
熊に遭遇したらどうする?動かないのか後ずさりか対処法の解説でした!